インナーチャイルド
受胎時から子供時代の気持ち・思考・決断・身体感覚を伴う記憶のすべてです。

これらは大人であるわたしたちがたとえ「覚えて」いなくても、潜在意識という無意識の領域にすべて記憶されています。

その中でも、傷ついて、NOとされ、押し込められたネガティブな感情（「怒り」や「悲しみ」「恐れ」や「罪悪感」など）、生き抜くために決めた「わたしは我慢しなければならない」などという「信念」が、わたしたちの振る舞いや、物の見方に大きな影響を与えています。これらは、電気的な葛藤をもったままカプセルに閉じ込められた、トラウマとしての脳のプログラムでもあります。

たとえば

✔精神的・言葉などによる暴力

✔肉体的な暴力や性的虐待

✔ネグレクト（まるでその子がいないかのようにふるまう）

などにより傷ついたインナーチャイルドは、時が経った今でも、決してなくなることありません。そのまま潜在意識に放置された状態です。

なので、このカプセルが刺激されるような出来事があると、思考の余地のない反射・反応として、顕在化され、行動化されるのです。
それこそがまさに、傷つき、抑圧されたインナーチャイルドの叫びです。

その叫びは、例えば・・

どうしようもない感情を爆発させてしまうこと

空腹でないのに食べてしまうこと

タバコやお酒、衝動的な買い物、特定の人に対する依存習慣

漠然とした不安感がつきまとっている

肩書きや地位、お金、容姿、など、目に見えるもの、計れるものにこだわりすぎること

自分以外の誰かに、何かのために、ついつい頑張り続けてしまうこと

人間関係において、継続的な繋がりが持てないこと

このような症状として「顕在化」しています。

インナーチャイルドは、「ただの自分は愛される価値がない」と信じているので、周りの期待に応えようと、必死で頑張ってしまうことが多いです。

自分のことを優先するのが難しく、気づかないうちに我慢が蓄積し、抑えようのない感情を爆発させてしまうことがしばしばあります。

例えば、子供やパートナーを傷つけてしまったり、または自分自身を否定し、傷つけたりして落ち込むというループをくりかえしてしまうことも、インナーチャイルドが大きな要因になっています。

そうして、行きつくところは自他否定や無価値感、罪悪感です。

周りのために、必死でがんばっているのに、理解されなかったり、認めてもらえなかったり、労ってもらえなかったり・・・

大切な人との関係も上手くいかない・・

結局１人ぼっちで、孤独を感じているのだとしたら、なんだかやるせないですね。